私は、水溶性の上絵付けの魅力の楽しさはなんと言っても、2回目の彩色にあるような気がします。
音楽で言うと、1回目は、譜読み。2回目は歌う音楽表現、聴かせどころ、上絵付けでは、見せ場のように思います。


image
↑1回目焼成後


1回目は、原型、形を表現する骨子ですので、基本は1回目で決まってしまうので、大事なところです。1回目の形は2回目に修正や変更はできません。
何度も書いて、形や構造を理解する(譜読み、曲の構成解釈)、そして暗譜ができてこそ、筆の動きが滑らかに、自分のものになりますので、私はいつも何日かかけていくつも描き、その中で納得できたものを数枚選んで焼成します。

いくつも描いて焼きますと、2回目の
表現の部分で色々な色のパターンを研究できます。自分の心に響く色彩を求めて2回目の色探しをしている今宵、心地よい疲労感です。

image
2回目焼成前